いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

ついにきた〜陣痛は便意とともに〜 

出産予定日より2日前からおしるしがあったものの、初産婦は予定日より遅れるもんでしょとのんびり構えていて、早朝から神社に行ったり実家に行ったりしていた。

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思い返せば出産前日は朝から何度も便意を感じてはトイレに行き、大して出もせず残便感だけが付き纏っていた。そのうちにお腹も痛くなったりして、トイレに行くが便は出ない。ずいぶん頑固なうんこだな!などと思っていた夕暮れ、不意に夫から衝撃発言が飛び出した。

 

それ、陣痛じゃない?

 

え?陣痛?初産婦なのに?予定日より遅れるのがセオリーなのに?

てかなんであなたの方が気づくの?

と思ったが、それはわたしの指導の賜物だったのだ。

 

予定日が近づくにつれ、出産経験者の方々の体験談を色々読んでいた。陣痛はどんなふうにやってくるのか、出産の痛みはどんな感じなのか。中でも印象に残っていたのが、便意と思っていたら陣痛だったというものだった。それを夫に伝えていたのである。

いいかい、わたしがうんこうんこ言い出したらそれは陣痛かもしれない。その時は頼んだぞ!と。彼はそれを覚えていたのだ。

 

それでもまだ陣痛だとは思っていなかった。

前駆陣痛とかいう本陣痛に向けての準備のような痛みもあるっていうし、まだまだこんなの本物じゃないっしょ!と。そうこうしているうちに少しづつ痛みも増してきたような、いやいや、まだまだでしょ。そんな感じでお風呂にも入り夕飯も食べていた。

痛かったり治ったりするなあ、痛いけど我慢出来るし我慢すれば治るしなあ、あ、本番に向けてアプリの陣痛カウンターの練習でもしとくか!と、20時を過ぎた頃から痛みの間隔を記録し始めた。

 

わたしは真冬になってもなかなか布団を増やせないタチだ。

この寒さで布団足しちゃったらさらに寒くなった時に耐えられなくなるじゃないかと我慢しているうちに、寒さのピークが過ぎていた。という人間である。

なのでこの時点では本陣痛だとは思ってもいなかった。

 

そんな調子でいつも通り22時頃には就寝した。

が、痛みは増して間隔も短くなってきて眠れなかった。だがしかし、このくらいの痛みで産院に電話したら呆れられるかもしれない。まだ大丈夫、我慢出来る。起き上がってみたり椅子に座ってみたりしながらやり過ごしていたが、これはどうにもおかしい。

陣痛カウンターも常に10分を切っており、なんなら5分間隔よりも短い。これはもしや本物なのか?

 

そんなこんなで午前4時前後、申し訳ないと思いながらも寝ている夫を起こし、産院に電話をしてみた。すると入院の準備をしてきてくださいとのこと。一気に緊張が走る。

 

ついにその時がきたのか?

 

夜も明けきらない午前5時頃、車に乗り込み産院へと急いだ。