いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

人生初のMRI体験 ドラマでは知り得なかった予想外の展開

痛み止めを飲んでも全く良くならない頭痛にめまい、そして吐き気。

ぐわんぐわんで頭が動かせない。ずっと乗り物酔いしている気持ち悪さ。

日を追うごとに悪化して立っていられなくなった為近くのお医者さんに診てもらった。

 

やばそうな可能性から潰していこう、脳に異常がなければ耳だろうから。

うちには設備が無いから、検査を受けられる一番近い病院で予約取るね。

 

ということで予想外の大掛かりな検査を受けることになり、嘘だろ?ってくらいの早さでMRI検査の予約を取ってくれた。

翌日予約先の病院に出向き、MRIというものを初体験してきた。

 

受付を済ませ、さあ検査か!と思いきやまずは内科の先生の問診。

なんだこの肩透かし。てか起き上がってるのが非常に辛いんだってばよ。

狭いところは大丈夫か、気持ち悪くならないか。そんなことを聞かれたが現時点でえらく気持ち悪いんだってばよ。狭いところなんてむしろ好きだね。

それだけ確認するだけの問診。これいるか?

 

いよいよ放射線科へ。

ここでも待つ。もうベンチに横たわっていいですか?

体はしんどいが脳内ではラジエーションハウスを全力で反芻していた。

どんな技師さんが撮ってくれるのかしら。遠藤憲一さん?山口紗弥加さん?まさかの窪田正孝さん来ちゃう?

少し遠くから自分を呼ぶ声がする。さあ誰が来る。

おやメガネ。優しそう。ラジエーションハウスにもメガネはいたね。

いいよいいよ、悪くないよ、あたいの脳みそを頼んだよ。

 

てなことでロッカーに金属と荷物を全て入れて待っていてくださいとのこと。

まだ機械には入れず。焦らすねえMRIさんよ。

金属入ってるからカラコンもだめなんだってね、初めて知った。

今回は脳だけなので着替えは無し。ナイトブラを一日中着用してるもんで下着も外すことなく検査へ。ホックついてるブラジャーしてたらどうなってたんだろ、ノーブラすか?なんて心許ない。女子力低くて良かったこともあるのね。

 

ついに移動。MRIの機械はすぐそこだ。

ここでまた焦らされる。

最後の最後にガット無しのラケットみたいな形の金属探知機で全身をチェックされる。金属はないはずなのにドキドキするのはわたしだけではあるまい。そして鳴り始めるピーピー音。嘘だろ?体内に金属なんて埋め込んでないぜ?下着だって女子力ゼロの動きやすさ重視のナイトブラですぜ?と、軽く焦っていると、この金属探知機感度がいいのでいろんなところに反応しちゃうんですよねえ、天井かな?なんてはにかむメガネ。ちきしょう和ませてくれるじゃないか。てか最終チェックは金属無いとこでやらないとだめじゃないか?

 

ともあれメガネさんによるチェックに無事合格し、いよいよMRIに乗り込む。

長かった、やっと横になれる。ここからドラマでは知り得なかった予想外のMRI初体験が始まったのである。

 

続く。