いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

2023年を振り返る

親知らずが腫れる

全身に蕁麻疹が出て皮膚科に駆け込む

謎の体調不良により動けなくなり人生初のMRIを体験し、良性突発性頭位めまい症と診断される

タチの悪い風邪にやられる

 

これら全て下半期の出来事。そして全て初体験のことばかり。

合間には激しいPMSにも襲われ、正常に生活出来ていた日の方が少なかったんじゃ無いかというくらい常になにかしら患っていて、39年間の人生で今年ほど健康であることのありがたさを体感した年はなかった。おかげで上半期の記憶がない。

 

そして、年の瀬に親戚が亡くなり告別式に参列することになった。

もはや結婚式よりもお葬式の方が圧倒的に多くなるお年頃なのだと再認識させられる。

 

来年はついに40歳になる。

40歳ですって。自分で言っておいて全然実感がない。経験値を積んだところで大人になんてなかなかなれないもんなんだなあ。

 

生きる。元気に溌剌に、生きる。

ただ生きるんじゃなくて、朗らかに。笑って過ごす。

健康第一。これが来年の豊富です。

太鼓音との戦いだったMRI初体験

金属探知機によるチェックを無事クリアし、いよいよ本丸へ攻め込む時が来た。

これよこれ、ドラマで見たことあるでっかい丸い筒。やっとこいつに入る時がきたのね。

 

ここに来るまでのお話はこちら。

 

inumanigourmet.hatenablog.com

 

なんだこの部屋、めちゃくちゃうるさいな。

ぽんぽんぷしゅー、ぽんぽんぷしゅー。なんだこの不規則なリズム音。それに負けじとクラシックもかかってるし。なにこれメガネくんの趣味?

 

謎の音たちについて聞きたかったが早く横になりたい気持ちが勝って聞けずじまい。もやもやを抱えたままメガネくんに言われるがままに細長い台に横たわる。

気分悪くなったらこれを押してねとナースコール的なものを握らされ、あれよあれよとバンドで体を固定され、動くと撮り直しになって時間長くなるよと脅される。目は開けても閉じてもいいらしい。音がうるさいのでこれ着けるねとでっかいヘッドホンを装着された。所要時間は30分くらいだと言われ驚愕した。レントゲンみたいな気持ちでいたから一瞬で終わるんだと思ってた。え、待って、30分も動けないの?それきついわ、もう眠るしかないじゃんね?動揺した心を鎮めようと躍起になっていると仕上げに毛布的なものをかけてくれた。ありがとう、一枚かかってると安心感が違うよね。って、足、足にかけておくれよ、爪先が寒い、ひもじい、心許ないよ...そんな心の叫びを届けられるほどの余裕は無く、願い虚しくメガネくんは退出、筒の中へと誘われた。

 

へ?なにこれMRIってこんなに狭いの?

いや、狭いというか圧迫感が酷い。目と筒との距離が体感5cm。入ったことはないが蓋をされた棺にいるかのようで怖かった。これで30分も動いちゃいけないの?これはきつい。ああ、狭いところは大丈夫かって聞かれた意味がわかったわ。大丈夫じゃないわ、怖いわ。ここまで狭いと思ってなかったわ。まさかこれが閉所恐怖症ってやつなのかしら。

 

ぽん!ぽん!ぷしゅー!

 

は!?なにこのでかい音!?怖い!

突然の大きな音に恐れ慄き逃げ出したくなった。耳元で巨大な太鼓を鳴らされているような、でかい風船の空気を抜くような、そんな音が不規則に襲ってくる。いつくるかわからないドキドキ。そうか、この為にヘッドホンを付けたのか。音の止み間にはクラシックが聞こえてくる。なるほど、メガネくんの趣味かと訝しんだ音と音楽はこれだったのか。気を紛らせてくれる為のクラシック、技師さんの優しさだったのね。ありがとう、ありがとうメガネくん。

 

狭いだけなら目を閉じてあわよくば眠ってしまえれば30分くらい余裕だったろう。

しかしだ、この音はきつい。眠れるはずがないし、不規則なのがどうにもきつい。規則性があれば予測が出来て心の準備も出来るがそれが出来ない。びっくり屋さんにはとてもきつい。

 

視界のどこかに残り時間を出してほしい。それがあればどれだけ励みになったことか。これで30分どうやり過ごそうと考えた結果、太鼓音に向き合ってみることにした。注意深く聞いてみると不規則な中にも規則性が見つかりだした。1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,ぷしゅー。お、カウント10で空気音パターンが多い、むむ、今度は違う。そうやって太鼓音攻略に挑んでいた。合間にはクラシック。止むことなく何かしらの音が襲ってくる。MRIってこんな騒がしいものだったのか。

 

お疲れさまでしたー。

 

メガネくんからの天の声によりMRI初体験は無事終了した。

うん、2度とやりたくない。

 

人生初のMRI体験 ドラマでは知り得なかった予想外の展開

痛み止めを飲んでも全く良くならない頭痛にめまい、そして吐き気。

ぐわんぐわんで頭が動かせない。ずっと乗り物酔いしている気持ち悪さ。

日を追うごとに悪化して立っていられなくなった為近くのお医者さんに診てもらった。

 

やばそうな可能性から潰していこう、脳に異常がなければ耳だろうから。

うちには設備が無いから、検査を受けられる一番近い病院で予約取るね。

 

ということで予想外の大掛かりな検査を受けることになり、嘘だろ?ってくらいの早さでMRI検査の予約を取ってくれた。

翌日予約先の病院に出向き、MRIというものを初体験してきた。

 

受付を済ませ、さあ検査か!と思いきやまずは内科の先生の問診。

なんだこの肩透かし。てか起き上がってるのが非常に辛いんだってばよ。

狭いところは大丈夫か、気持ち悪くならないか。そんなことを聞かれたが現時点でえらく気持ち悪いんだってばよ。狭いところなんてむしろ好きだね。

それだけ確認するだけの問診。これいるか?

 

いよいよ放射線科へ。

ここでも待つ。もうベンチに横たわっていいですか?

体はしんどいが脳内ではラジエーションハウスを全力で反芻していた。

どんな技師さんが撮ってくれるのかしら。遠藤憲一さん?山口紗弥加さん?まさかの窪田正孝さん来ちゃう?

少し遠くから自分を呼ぶ声がする。さあ誰が来る。

おやメガネ。優しそう。ラジエーションハウスにもメガネはいたね。

いいよいいよ、悪くないよ、あたいの脳みそを頼んだよ。

 

てなことでロッカーに金属と荷物を全て入れて待っていてくださいとのこと。

まだ機械には入れず。焦らすねえMRIさんよ。

金属入ってるからカラコンもだめなんだってね、初めて知った。

今回は脳だけなので着替えは無し。ナイトブラを一日中着用してるもんで下着も外すことなく検査へ。ホックついてるブラジャーしてたらどうなってたんだろ、ノーブラすか?なんて心許ない。女子力低くて良かったこともあるのね。

 

ついに移動。MRIの機械はすぐそこだ。

ここでまた焦らされる。

最後の最後にガット無しのラケットみたいな形の金属探知機で全身をチェックされる。金属はないはずなのにドキドキするのはわたしだけではあるまい。そして鳴り始めるピーピー音。嘘だろ?体内に金属なんて埋め込んでないぜ?下着だって女子力ゼロの動きやすさ重視のナイトブラですぜ?と、軽く焦っていると、この金属探知機感度がいいのでいろんなところに反応しちゃうんですよねえ、天井かな?なんてはにかむメガネ。ちきしょう和ませてくれるじゃないか。てか最終チェックは金属無いとこでやらないとだめじゃないか?

 

ともあれメガネさんによるチェックに無事合格し、いよいよMRIに乗り込む。

長かった、やっと横になれる。ここからドラマでは知り得なかった予想外のMRI初体験が始まったのである。

 

続く。

 

 

 

 

 

 

 

まだ3年?もう3年!

娘が3歳になった。

もう3歳だって、早いもんんだ。

1日1日は凄く長くて、早く夜になれ、早く時間よ過ぎろと思いながら毎日をどうにかやり過ごしてきたのに、トータルではもう3年経ったのかと感じるのは実に不思議だ。

 

産後1年間くらいの記憶はあまりない。

病んでしまって毎日泣いたり叫んだり髪の毛むしったりしてた。

もっと赤ちゃん時代を楽しみたかったなと今なら思える。残念ながら当時はそんなことを思う余裕など全く無かった。

 

自分の子供を可愛いと思えるというのはとても幸せなこと。

それに気付けた3年間だった。

今だに娘と2人きりのお出掛けは怖いしすぐイラッとしちゃうけれど、以前までみたいに病むことは少なくなった。少しづつ少しづつ、親として成長出来ているんだろうか。

 

無事4歳を迎えられるよう引き続き頑張ります。

すげーブスとか足太えとか言わなくなった訳

4年前までの自分は、道ゆく人や芸能人など目についた人の容姿に対して無意識で品評していた。みんな本当に可愛いと思ってんの?とかアイドルなのに足太いとか無いわとかよく言っていた。元より言葉遣いが悪いらしく、それに加えて人の容姿にイチャモンをつけるわたしを諫めたのは後に夫となる人だった。

 

それがどうだろう、妊娠とともにぴたっと品評をやめたのだ。

だって自分の子供が他人にブスだの太ってるだの足太いだの好き勝手言われたら辛いもん。それまで好き勝手言ってた人たちにも親がいる。本人はもちろんだけど、親はもっと切ないんじゃないか。そう思ったらもう悪いふうには言えなくなった。

 

赤ちゃんや小さいこに対しても、顔やばくない?とかあれでも親からしたら可愛いんだろうねとか平気で言っていた自分を恥じるようになった。今まで暴言吐いててごめんなさい。

 

どんなこだって親からしたら可愛いよね。

子育て大変だよね。

 

自分で子育てをしてみて、色んな景色や思考が変わった。

その中の一つが 人の容姿について好き勝手言わない というもの。

親になって少しは丸くなったってことかなあ。

 

 

卵と乳製品アレルギーの娘に用意したバースデーケーキ

娘が3歳の誕生日を迎えた。

ここまで無事に元気に大きくなってくれて本当に良かった。

 

誕生日といえばバースデーケーキだが、昨年までは娘用のケーキは用意しなかった。

卵も乳製品も食べられないんじゃケーキなんて夢のまた夢。世の中には豆乳とか米粉とかで作られた7大アレルゲン不使用のありがたいケーキも売っているが、添加物も沢山入っているものが多く、そういうものは食べてもらいたくない。数年経てば卵も乳製品も食べられるようになると信じているので、その時がきたら美味しいケーキを用意しようと思っている。とか言って昨年までは小さなホールケーキを買って娘が寝ている隙に2人で食べていた。甘いもの好き夫婦だから仕方ない。うん。

 

そして今年。

昨年までと同じ流れにしようと思っていた矢先、娘がバースデーソングを歌いながらろうそくを吹き消す仕草をするようになった。保育園も幼稚園も行ってないのにどこでそんなこと覚えてきたと思ったら、YouTubeやらAmazonプライムやらが犯人だった。彼女は自らiPadを操り好きな動画を観ている。その中に出てくるようで、やたらフーフーしていたのだ。恐るべし2歳児。

 

偶然だろうが誕生日前のタイミングにそんな仕草を見せられてはろうそくを用意しないわけにはいかない。しかしケーキは食べさせられない。パンケーキを重ねてろうそくを挿す?いや、クリームも何も無いんじゃあまりにも味気ない。彼女が食べられてろうそくを挿せる食べ物。行き着いた先は

 

水ようかん

 

作りましたとも。こしあん買って寒天とかしてバットに流して。あらやだめちゃくちゃ簡単。大きさの違う丸を3つ作って重ねてバースデーケーキ風味を出し、季節のフルーツを沢山盛り付けてごまかしたらなんとなく特別感を出せた。

 

彼女にとって人生初のろうそく吹き消し。

自らバースデーソングを歌い、手拍子をし、そして綺麗に吹き消した。繰り返し観ていた動画によりイメージトレーニングは完璧だったようだ。水ようかんもフルーツも美味しいと言って食べてくれた。すごく楽しそうにしていた。

 

なにこれめちゃくちゃ作った甲斐があったじゃん。

 

楽しすぎてろうそくが無くなるまで何度も何度も火をつけては吹き消すというのをやらされ、最後にはもう出来ないと言ってももっとやるんだと大号泣して手に負えなかったのはいらぬおまけだったが。

 

乳製品が解除になれば食べられるものの幅がぐっと広がる。その時はクリームも使えてもっとケーキらしいものを作れるようになる。その時が来るのが待ち遠しい。

 

アレルギーがあるのは大変だけど、出来ることはある。

喜びもある。

それが身に染みた娘の誕生日であった。

 

東京ラブストーリー1991年版を観終えた感想

ああそう、そうなりますか。

いいと思います、お似合いです。

そうなんですよ、結局ね、か弱そうに見えてしたたかで強い女が持っていくんですよ。

これ教科書に出ますから、引っかけじゃなくて事実ですから。

いるんですよ、ああいう女。見た目に惑わされてはいけない。あの手の人種は図太いんだから。女友達少ないでしょうね。男友達もいないでしょうね。心配されてなんぼみたいな。男心をくすぐるってゆうの?放っておけないんだとか思わせる言動がお上手でいらっしゃる。

 

リカは良い女ですよ!ああいう人に幸せになってほしい。

いつも元気振りまいて言いたいこといって、だけどそれが本質ではない。鎧をつけて武装して、いつも戦っている。人に甘えたり頼ったり出来ない、とても繊細で脆い、そして優しい、そんな心を隠すように。大丈夫、リカの鎧に気づいて全身で受け止めてくれる、その人の前では鎧を脱ぐことが出来る、そんな人と必ず出会える。その人こそ本物のパートナー。それは間違ってもカンチではなかった。カンチじゃリカの相手はつとまらなかった。別れて正解。恋は盲目とは言うけれど、誰かを追うのをやめた時、きっと現れる、リカの本質を見抜いてそっと包み込んでくれる人が。

 

三上もいい男だ。リカの内面をよく理解出来ていた。リカのような天邪鬼な人物の本質を見抜ける人は貴重。でさ、プレイボーイと目される人物が最終的には尻に敷かれるってゆうのはよくあるパターンですよ。

 

なによりもイライラしたのはカンチ。どっちつかずにもほどがあるでしょうよ!それは優しさじゃないから!自分が傷つきたくないだけの甘ちゃん男!そりゃリカみたいないい女、あなたみたいなへなちょこじゃ受け止めきれないでしょうよ!男を持ち上げてくれるようにみせて根が図太いさとみがお似合いだわ!

 

いやー、ほんとリカには幸せになってほしい。

全面的にリカ派ですよ。

何を隠そう自分自身がリカみたいな性格だから。

いつも元気だよねとか悩みなんてなさそうだよねとか、嫌ってほど言われ続けてきましたよ。そりゃそうよ、そういうふうに振る舞ってきたんだから。心配とか迷惑とかかけないように、自分の足で立っていられるように、常に力入れて踏ん張ってきたんだから。

 

世の中のリカ派の皆さん、大丈夫、幸せになれるから。

わたしが夫と出会えたように、本質を見抜いてどんだけぶつかっても受け止めてくれる人はいる。そんな人と出会ったとき、それに気付ける自分でいること。自分自身も成長すること、それが大事。タイプじゃないなって決めつけないで色んな人と話してみること。そうすることで道は開けてくる。

 

作品自体は知っていたが観たことはなかった東京ラブストーリー

まさかこんなもやもやした終わり方だったとは拍子抜けした。

第一話で脱落して観るのをやめてしまった令和版東京ラブストーリーも観てみようかな。

 

あー、思いっきりラブストーリーは突然にを歌いたい。