全義母の方々に告ぐ、孫に会いたくば、まずは嫁を気遣いましょう
明日の午前中に荷物届くから
これは、夫の携帯に送られてきた義母からの一文。
我々夫婦に緊張が走る。
まさか孫に何か買って送りつけてくるんじゃないでしょうね...?
義母にとってわたしの娘は初孫である。
出産したのはコロナ真っ盛りだった去年の夏。遠方に住む彼女は未だに初孫を抱いたことがない。そのせいもあってか、何か買ってあげたくて仕方ないらしい。
直近で一番震え上がったのは、雛人形を送りつけられそうだった時。
いらない、まじでいらない。
そんなこんなで届いた義母からの荷物。
中身を告げる欄には“せんべい”と書かれていた。
そこで油断してしまったのだ。
よかったねーなんて言いながら開封し、まず目に飛び込んできたもの、それは
アンパンマン...!
嘘だろ...、せんべいだなんて油断させといてその仕打ちかよ...。
いや、確かにおせんべい含むお菓子も入ってたさ。
てか待て、お菓子の下にも何か潜んでいるじゃないか。
何これ洋服のギフトセット...!?
やーめーてーっっっ!!!
いらない!娘のものは何もいらない!わたしの趣味じゃないものは何もいらない!!!
娘がもう少し大きくなって、意思疎通を測れるようになって、娘が欲しがったんなら仕方ないけれど。それまでは母親であるわたしの趣味で固めていたい。
そして夫の携帯に意気揚々とかかってきた電話。
荷物届いた?似合うと思って買っちゃった。ですって。
夫の名誉の為に言っておくと、夫はことあるごとに何か送ってくれようとする義母を止めてくれていた。それでも送られてきてしまった。辛い、非常に辛い。
もう1つ、何がわたしを苛立たせるかと言えば、もはやわたしには何一つ関心がないということ。
電話が来るのは夫のみ。それは別にいい。定期的に電話やらメッセージやらで孫の写真をよこせと連絡が来ているらしい。それも別に問題ない。
そこにわたし団子のだの字も無いことが腹立たしいのだ。
元々わたしへの関心は薄かったが、それでも時折は気にかけてくれていた。妊娠中は体調を聞いてくれていたし、産後ノイローゼに陥っていた時には諭してもくれた。
それが今は皆無なのだ。関心は孫のみ。なんだそれ、孫が元気なら嫁に用は無いってか。妊婦だったわたしを気にかけていてくれたのも孫を手に入れる為だったのかよ。
そんなひねくれた感情が渦巻く産後7ヶ月。
これは前回書いた末っ子魂がそうさせるのか。
孫に何か買ってやりたくて仕方ないのなら、一緒に買いに行ってわたしが望んだものを買ってくれ。といっても今はまだコロナでそれも出来ないから、だったらわたしに美味しいものでも送ってくれ。それが何より嬉しい。形に残るものはいらないんだ、まじで。
自分には嫁姑問題は無いと思っていた。実際、問題というほどのことではない。
だがしかし、この先何十年も続く関係性の中で、少しのイライラでも蓄積されればいつか爆発してしまう。だから蓄積しないように解決していかねばならない。言いたいことは言うぞ。
全義母の皆さま、孫を可愛がりたければ、まずはその親を気遣いましょう。
さもなくば可愛い孫に会えなくなりますよ。
ふふふ...。