いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

教科書通りにはいかないのが育児じゃないの?

娘は現在1歳11ヶ月、まだはっきりとした言葉は出ていない。

バナナを指差して ば と言ったり、手を振りながら ばいー と言ったりする。

こっちの言っていることは理解しているし記憶力もあるし自己主張も凄いし、親からすれば、遅いかもしれなくても娘なりに成長しているように感じていた。

 

けれど、この時点で言葉が出ていないのはおかしいから専門機関で診てもらうようにと、かかりつけ医から障害児等の早期診断・療育を行う施設への紹介状を渡された。

 

なに?娘の言葉が出ないのってそんなに問題なの?

 

娘が生まれたのは2020年の夏。コロナ感染が広がり、コロナについてわからないことだらけだった時だった。世の中は自粛やステイホームの嵐が吹き荒れていて、誰にも会えず何処にも行けず、夫と娘と3人でずっとずっと家に閉じこもっていた。2年経った今でもそれは大して変わっておらず、ましてや夫は類稀なる無口な男。そんな環境下で教科書通りの発達なんて促せるのだろうか。

 

前に保健師さんが言っていた、娘さんは言葉は遅いと思っています、と。生まれた時からずっと見てくれていて、凄く慎重だという娘の特性も見抜いてくれた。親の話もろくに聞かず娘ともほぼ接したことのない名ばかりのかかりつけ医の見立てよりも、親身になってずっと話を聞いてくれていた保健師さんを、わたしは信じる。

 

紹介状を書かれてしまったのでその医療機関の予約は取らざるを得ないかもしれない。本当に問題があるのかもしれないし、無いかもしれない。何事も無駄になる経験なんてないから、行ってみなければならない。かもしれない。

 

だけど、やっぱり問題がありそうと言われるのは親としてとてもショックだった。

 

とてもショックだった。