いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

アナログ女とアップル男

自慢じゃないがわたくし団子、超ド級のアナログ女である。

かろうじてスマホは持っていたが、使いこなせているかと聞かれたら答えは胸を張ってノーだ。当然パソコンも持っていなかった。幼少時からテレビっ子だったわたしが心から必要としていたのは、テレビと録画機器、それとCDプレイヤーくらいだった。カズレーザーさんが“Wi-Fi飛んでんな”と言っていたが、なんのことやらさっぱりわからなかったし、Bluetooth?何それ美味しいの?なレベルだった。まじで。

 

アップル作った人の名前なんだっけ?もうだいぶ前に亡くなってるよね?

わたしのこの言葉に、夫は天を仰いでいた。アナログとはわかっていたがここまでだったとは.....、と。わたしにはどうして夫が天を仰いでいるのかさえ理解出来ていなかった。

 

それがどうだろう。

 

夫と結婚してからというもの、身の回りにデジタル機器が溢れ始めたのである。文明開化が進みすぎてついていけていない。

 

そう、ブログを始めたのも、夫がパソコンを3台も持っていたからである。

パソコンなんて1台あれば十分ではないのか?デジタル機器好きの思考回路はまるでわからない。とにもかくにも3台もあるんだから1台くらいよこせと強奪したのがきっかけだった。

 

アップルとは何か。

 

わたしの疑問はそこから始まる。どうしてこの部屋にはこんなにりんごのマークが転がっているんだ。りんごの何がそんなに魅力的なのか。

どうやら彼はアップル製品を愛してやまないようだ。思い起こせば結婚前に誕生日プレゼントとして贈ってくれたヘッドフォンもりんごマークだった気がする。

 

AndroidだったスマホiPhoneに。ブログを書くパソコンにはりんごマーク。そして今年の誕生日にくれたものはワイヤレスのイヤホンだった。お察しの通り、当然りんごマークがついていた。少しづつ、少しづつ、アナログ女がアップルの世界に引き込まれている。

 

アップル製品の何がそんなに彼を魅了しているのか。

アナログ女がアップル男に取り込まれていく様を時折お届けしていきたいと思う。