いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

娘への片思い、やめました

2歳になった娘は夫が大好き。赤ちゃんの頃からずっと大好き。

自室でお仕事している時も隙あらば遊びにいってしまうし、寝かしつけも夫じゃないと大泣き。お昼寝から目が覚めた時に隣にいるのがわたしだとけたたましい泣き声をあげて夫を探しに走っていく。

 

母親であるわたしではだめなことが沢山あって、お前じゃダメだ!と断末魔の雄叫びのような大泣きを毎日お見舞いされると、さすがに心がポッキリ折れてしまう日もある。

 

しかし、突然思った。

 

これじゃどうにか振り抜いてほしくて必死になってる片思いの痛い人じゃん。

 

と。そう気づいてしまった瞬間とてつもなく楽になった。そっか、追いかけなければいいんだ。追いかけるのをやめた途端振り向くことってよくある話で。え?何の話かって?もちろん恋愛の話ですとも。

過去の経験上必死になった恋ほど実らなかった。むしろ好き勝手やってたほうがうまくいっていた。タイミングも重要。そう、負け戦はやらない主義。だめならだめですぐやめる。こっちからやめた場合は振られたことにはならない。必死こいて追いかけても自分のほうを向かない相手なんて必要ない。自分にはもっと価値があるんだから。

若かりしときは色々あったなあ。

 

思いがけず過去の恋愛を思い出してしまったが、苦い経験も子育てに役に立ったのならば、当時のやるせない気持ちも浄化出来たのかな。

 

これでもかと大泣きする娘に、これが魔の2歳児かと思い知らされている毎日。

この辛い子育ての日々も、いつか浄化される日が来るのだろうか。今は毎日を無事過ごすことで精一杯で未来のことなんて考えられないけれど、いつか魔の2歳児時代を懐かしんで笑える日が来ると信じて、明日もまた大泣きをどうにかやり過ごすのだ。