いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

親になるということ

2年前の今頃、陣痛が始まっていた。

 

当時はそれが本番の陣痛だとは思わずだんだんと痛くなってくる鈍痛にひたすら耐えていた。この時間はまだ余裕だったはず。本番に備えてアプリの陣痛カウンターを使ってみるかと悠長に構えていた。痛みは強くなっているものの耐えられないほどではない。なにより初産は遅れるっていうし予定日ちょうどに生まれるわけがないと思い込んでいたので、いつも通り22時頃には就寝した。

 

が、痛みは増していき眠ってなどいられなくなっていた。横になっているよりも椅子に座っていたほうが耐えられた。すやすやと眠る夫を起こすのも忍びないのでひたすら1人で耐え、本陣痛じゃないにしたらこんなに痛いのってどうなのと思い始めた真夜中。それでも耐え続け、さすがにこれはおかしいわと夫を起こしたのが3時だか4時だか。産院に電話したらすぐきてくださいとのことで、もうすぐ夜明けって頃に入院したんだったっけ。

 

あれからもう2年。早かったのかどうかわからない。とにかく1日1日を無事に過ごすことしかしてこなかった気がする。早かったかもしれないけど、それ以上に長くてしんどかった。この思いはこの先まだまだ何年も続いていくんだろう。

 

親になるということがこんなにも辛くしんどいことだとは思っていなかった。楽しい可愛いという感情よりも責任やプレッシャーという感情のほうがはるかに上回っている。それでも可愛いし大切だからそれらに耐え続けるしかない。親になるってそういうことだったんだな。

 

今日は娘が1歳でいる最後の日だった。

とても感慨深いし寂しかった。どんどん大きくなる。出来ることが増えていく。増えていく...よね?不安も増していく。明日から彼女は2歳。母親も2歳。一緒に成長していかなければ。