いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

付き添いは母親って決めつけないで

我が家では娘が医療機関にかかるときの付き添いは夫が行ってくれている。

それを知らなかった母に、

 

みゆきが行くんでしょ?母親だもん。

 

と当たり前のように言われた時、母親失格の烙印を押されたような気がして酷く落ち込んだ。生まれてからしばらくは夫と3人で行っていたのだが、コロナが酷くなってきて付き添いが1人に制限されてからは夫が率先して行ってくれている。

 

そうなったのにはわけがある。

 

娘のこととなるとほんの些細なことでも動揺してうろたえてしまうわたし。

予防接種を受ける娘を膝に乗せ、右から打ちますと言われているのに思いっきり左を向けたり、先生の言っていることがあまり頭に入ってこなかったり、なんなら喧嘩腰になってしまう時もあった。挙げ句の果てには盛大に過呼吸を起こしたこともある。それらを側で見ていた夫だから、自分が付き添いますと手を挙げてくれたのだろう。

 

実際、彼のほうが向いているようで。ちょっとのことでは動じない強靭な心の持ち主だし、記憶力はいいし、なにより娘が落ち着くのだ。そりゃそうだ、動揺している母親を見ていたら子供にも悪影響だよね。

 

そんなこんなで、アレルギーがある娘の牛乳の負荷試験を日帰り入院で行ってきたのだが、今回も夫が付き添ってくれた。わたしは送り迎え。

 

小さいうちは医療機関にかかる回数も多いんだろう。その度仕事の都合をつけてくれる夫には毎回感謝している。完全在宅ワークで柔軟な働き方が出来るというのが大きいと思うが、それでも率先して病院の付き添いをしてくれるというのは当たり前ではないんだと思う。

 

母に言われた言葉は今でも胸に刺さっている。

けれど、吹っ切れた。母親が付き添わなければいけないっていう決まりはないんだから。娘がもう少し大きくなって、わたしでもうろたえないでいられるようになったら付き添う。それまでは付き添いに長けている夫にお願いする。付き添いが出来ない分は他で頑張る。

 

育児は母親主体というのはまだまだ根強い思考なんだろうが、我が家ではそうではない。適材適所。それぞれ得意分野で役割分担をする。どちらかに偏るのではなく、助け合いながら、切磋琢磨しながら、2人で、我が子の命を大切に育てる。

 

世の中の決めつけに振り回されず、自分たちなりの方法でこれからも頑張るのだ。