いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

乗換は、お好きですか?

大宮から秋葉原に行った時、迷わず京浜東北線に乗った。

乗換案内で最初に出てきた、宇都宮線高崎線で上野まで出て乗換をして秋葉原に向かうなどという手法には見向きもしなかった。

 

何故か。

 

乗換が、心から嫌いだからだ。

 

元々電車が苦手である。

好きな時に乗ったり降りたり出来ないフラストレーション。

パーソナルスペースに人がいる不快感。

何かしら音を立てる人がいると、耐えきれず耳を塞いで蹲ることもある。

イヤホンと覚悟が必須な乗り物、それが電車。

 

大宮から秋葉原に行く場合、乗り慣れている人は乗換を駆使して時間短縮を試みるらしい。せっかく1本で行けるのに、だ。わたしにはその選択肢は無い。時間がかかっても座っていれば目的地まで着けるのだ。迷わず時間がかかる方を選ぶ。乗換えた先でホームを確実に探し出せる自信はないし、行った先で遅延やトラブルがあった場合、乗換案内通りにはいかなくなる。そうなった時臨機応変に行動出来る柔軟性も持ち合わせてはいない。京浜東北で言えば大宮が始発であるから、ラッシュでもなければほぼ座れるだろう。それは大変魅力的。

 

とにかく乗換が苦手、というよりも嫌いだ。

 

三鷹の森ジブリ美術館迎賓館赤坂離宮に行きたいと思っても、乗換があるので未だ未踏の地である。

しかしながら鎌倉には何度も一人旅に行っているし、熱海にだって行けるだろう。

何故か。乗換がないからだ。

ありがとう湘南新宿ライン、ありがとう上野東京ライン

 

新幹線も同じ理由で、北には行けても西や南には行けていない。

大宮から直接新幹線に乗れるというのは実に素晴らしいことで、おかげで北海道には2回行っているし、金沢にもわりかし気軽に行くことが出来た。西の方面で言えば、かろうじて姫路には行ってみたが、やはり乗換が何よりもネックだった。東京駅での乗換では行きも帰りも本当に消耗してしまった。さすがは東京砂漠。

同じ北海道でも交通手段が飛行機ともなれば話は別だ。羽田だか成田だかに行くには、まず何かに乗らなければならない。荷物も飛行機に対応したものをと考えなければならない。荷物を預けねばならない場合、待ち時間が発生する。面倒臭い、面倒臭くて耐えられない。意に反する待ち時間はわたしを狂わせる。

ありがとう北海道新幹線、ありがとう北陸新幹線

 

以上により、日常的に電車を利用している方々を、心から尊敬しています。

 

おしまい。