いくつになっても末っ子気質

思ったことをつらつらと 三十路真っ只中主婦のエッセイ 

たった2ミリの牛乳でじんましんが出るんです

小麦、乳、卵。

娘にはこの3つの食物アレルギーがある。

去年始めた小麦に対する食物負荷は順調に進み、うまくいけば来月解除になるかもしれない。と同時に始まった牛乳の食物負荷。これがしんどい。

 

シリンジで2ミリきっちり測る。最初の1週間は1ミリだった。これが驚くほど少ない。あまりに少ないのでコップに入れるのも憚られるくらい。少ないのだが、いざあげるとなると量がある。スプーンであげるか直接シリンジであげるか、とにかく牛乳単体で摂取してほしいとの先生からの指示だったのだが、あろうことか完全拒否。まじか、それは想定外だった。苦肉の策として何かに混ぜてあげてもいいとのことだったので、もっぱら潰したバナナに混ぜてあげている。これは大好物になった。大好物になりすぎて自分で食べたいらしくスプーンを奪われ自ら口に運ぶ。が、そこはまだ1歳児、見事に口の周りにつけたり手で触ったりしてしまう。すると、牛乳がついたと思われる所がみるみる赤くなっていく。たった2ミリなのに。ほんのひとしずくなのに。今朝はじんましんも出た。

 

自宅での食物負荷は怖い。ひとつ間違えれば文字通り命取りになってしまう。

たいていの食物アレルギーは小学校に上がる頃には自然に治るものらしいが、早く治れば食べ物に対して常に気を使わなければいけないということもなくなるし、誤って口にした時にも大事にならなくてすむ。だから早い段階からの治療を試みている。

 

逃げずに向き合わなければと思う反面、たった2ミリの牛乳を摂取もしくは触っただけで症状が出るというのは本当に怖い。少しでも症状が出ると、卵を食べて全身にじんましんが出て泣き叫び3回も吐いてぐったりしていた娘の姿がフラッシュバックして動けなくなる。母は強しなんて嘘だ。少なくともわたしにはあてはまらない。

 

それでもやらなければいけない。子供を無事に育て上げるのは親の責務だから。娘が大きくなった時、あの頃は大変だったねと笑えるように。明日も2ミリの牛乳と向き合うのだ。