失敗した家電、それは縦型トースター

トースターには大きく分けて二種類ある。

縦型と横型である。

店舗に行って見比べてみると、縦型のほうが断然可愛い。

我が家は狭い。故にトースターを導入するべくどうにか作り出したスペースもとても狭い。見た目とスペース、我々の選択肢は縦型しかなかった。

我々が購入したのは縦型二段式のトースター。電熱線が2本あるので食パンも同時に2枚焼ける。ふむ、これなら横型と遜色ないじゃない！

そんな軽い気持ちだったのである。実際に食パンを焼くまでは。

食パンは厚切を好む傾向がある。縦型トースターで初めて焼いたもの、それは5枚切り食パン。これがいけなかった。

焼ける、焼けるのだ。ちゃんと焼けるのだ。もちろん2枚同時にも焼ける。

だがしかし。二段が故に電熱線が近い為、焼けるというよりも焦げているのだ。これは盲点。同じ食パンでも8枚切り、かろうじて6枚切りならいけるだろう。

ずぼらなわたしは、懲りずに分厚い油揚げを焼いてみた。当然焦げた。

8枚切りで作ったラピュタパンは上手く出来た。やはり厚みが最大の的。これではコストコのハイローラーも難しいだろう。ちっ。

そしてもうひとつ。

アルミホイルがフィットしない。

縦型故に幅が狭い。いわゆるアルミホイルではサイズ感をどうにかしないと使えない。これが面倒臭い。付属されていた受け皿を使ってはいるが、いちいち洗わなきゃいけないのが面倒臭い。地球の為にはそのほうがいいのだろうが、なんにもやる気が起きない時、ポイポイって出来るのは実に魅力的なのだ。ホイルでも食材でも、長いものは切らなければいけない。無論グラタン皿も入らない。これは今後使っていく上でイラッとポイントになりそうだ。

こんなことなら無理矢理にでもあと数センチのスペースを生み出して横型にすればよかった！！！

これからトースターを買おうとしている人々へ声を大にして言いたい。

縦型はやめておけ。可愛いし省スペースで済むが、横型に比べ利便性は著しく劣る。

しかし食パンくらいしか焼かないという人には縦型でも十分だろう。一段だったら厚切だって問題なく焼けそうだ。

買って間もないトースター。無論まだまだ元気である。上手に付き合っていってやろうじゃないか。

次は必ず横型にするぞ。